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今週の展望(2016年10月第4週) [株]

    2016年10月14日 2016年10月7日 2015年12月30日      
          
日経平均  16856円37銭  16860円09銭  19033円71銭 
TOPIX  1347.19    1350.61    1547.30    
東証2部   4473.31    4441.57    4729.85    
ジャスダック 2545.30    2537.77    2647.60   
マザーズ    937.60     951.47     887.14     

先週(10月第3週)の日経平均は17000円接近で強弱感が対立し、
膠着感が強くなりました。
週間では前週末比3円72銭の下落になりました。
指数でもバラバラで、日経平均、TOPIX、マザーズが下落、
東証2部とジャスダック指数が上昇しました。
上昇への期待は高まっていますが、17000円以上をキープするには
現時点では材料不足で、業績の好転や円安進行、米株の史上最高値値更新など
なんらかの好材料が必要でしょう。
今後の中間業績発表と通期の業績修正の有無、想定為替レートの変更などを
確認したい所です。

株価の回復でBrexitは解決した感がありますが、
この問題はEU圏のリスクファクターとしてたびたび蒸し返される可能性は大です。
そのうえヨーロッパ圏ではドイツ銀行の懸念が取りざたされています。

昨年度末(2016年3月期)特損で悪化した業績が本年度はないと考えれば、
日経平均ベースの1株利益は上昇します。
しかし、企業の想定為替レートより現時点では円高が進んでいることは
日本株全体でみれば企業業績悪化要因です。
ただ、薄商いが続く中、日銀という強力な買い手がいますので、
それに見合う売り手が出現しなければ指数的には大幅な下げは考えにくくなっています。
7月21日の16938円96銭、8月12日の16943円67銭を突破し、
チャート上では直近のダブルトップを突破した形になりましたが、
17000円を突破した後は上値が重くなりました。
今回も一時的に17000円を突破(高値17074円46銭)しましたが、
9月5日の高値17156円36銭を突破することはできませんでした。
私見では(15000円~17500円の)ボックスの中での動きだと思います。
方向性が出ませんので、売買高や売買代金の盛り上がりは望みにくくなっています。

日経平均20000円後は達成感が強く、高値警戒感が強くなっていました。
円高をはじめ、海外株安、原油安など弱気材料が目白押しでした。
昨年来安値の16795円96銭(2015年 1月14日)を割り込み
高値からも2割下げたので、日本株はベアトレンド入りしました。
日銀のマイナス金利導入の効果は短期で見る限り、株式市場への恩恵はありません。

円高が嫌気されましたが、日本株が上がらない最大要因は外国人売りです。
ここ(外国人売り)が継続的買いに転換すれば期待が持たれます。

現在は短期的には強気、中長期的には微妙な位置にあります。
これからの方向性は日米金融政策の予想と現実のギャップに対する市場の反応で
決まるでしょうが、さらにもみ合いが続く可能性も残されています。
これから先は業績発表で個別に株価が変動する可能性が強いでしょう。
上昇相場に転換したと言い切るにはボックス上限の17500円を
明確に上抜ける必要があります。
今年の現時点での高値目標は2月1日の17905円37銭になっていますが、
外国人の買い継続がない限りは困難でしょう。
売買高や売買代金の少なさを見ればわかるように安心して買える状態では
ありませんが、下がれば日銀が買うという思惑が売り手を控えさせています。

日本株全体が上げるには、外国人売りが止まり買い越しに転じる必要があります。
外国人が継続的な買い越しになるかが、上昇トレンド転換のカギを握っています。
ただドルベースでみると
昨年末(2015年12月30日)
158ドル06セント(日経平均19033円71銭・円ドル120円42銭)
2016年10月14日時点
161ドル75セント(日経平均16856円37銭・円ドル104円21銭)
と値上がりしています。(利食い売りできる)

日本企業は慎重な見通しを出し、のちに上方修正をする事が多いですが
円高や中国懸念などで業績に対する悲観論は現実になっています。
この点からは日本株全体が強気になるのは困難です。
業績面は日本株の上値を抑える要因になりそうです。
発表された業績を見ても玉石混交で基本は個別物色です。

投資家全体で見れば戻ったら売りたいと高くなったら空売りしたいが大勢、
安くなれば買いたいも健在ですが、買える人がどれくらいいるかは疑問です。
売買高や売買代金は盛り上がりませんが、薄商いの中、値動きが激しくなる可能性は
あります。
外国人買いがどこまで上値を追うかが、株価指数の行方に大きな影響を与えます。

株価が上昇するほど投資家のセンチメントが良くなり、強気が増えるので、
思わぬ上げ幅になる可能性もありますが、投資家心理は揺り動かされるので
投資方針が一層大切になります。

個別株の中には振れ幅が大きいものもあり、過剰なレバレッジや信用取引を
行った方は想定外の価格変動による思わぬ結果をもたらされる可能性があります。
特に新興市場のバイオ関連株やネット関連株、ゲーム関連株の値動きは
IPOとともに個人投資家の参戦で大きくなっています。

もはや株高は国策と言ったらオーバーでしょうが、預金はゼロ金利、国債さえも
買いづらくなった今、資産運用をするとすれば株式か外貨が選択肢になるでしょう。
ただ、休むも相場との投資格言をかみしめることも必要な時期はあります。


     日経平均2016年高値         日経平均2016年安値

終値  18450円98銭( 1月 4日) 14952円02銭( 6月24日)

ザラバ 18951円12銭( 1月 4日) 14864円01銭( 6月24日)



日経平均2015年~2016年3月高値 日経平均2015年~2016年3月安値

終値  20868円03銭         14952円61銭    
   (2015年 6月24日)     (2016年 2月12日)

ザラバ 20952円71銭         14865円77銭
   (2015年 6月24日)     (2016年 2月12日)



日経平均2014年~2015年3月高値  日経平均2014年~2015年3月安値

終値  19754円36銭        13910円16銭     
   (2015年 3月23日)    (2014年 4月14日)

ザラバ 19778円60銭        13885円11銭
   (2015年 3月23日)    (2014年 4月11日)


     日経平均2013年の高値        日経平均2013年の安値

終値  16291円31銭(12月30日) 10486円99銭( 1月23日)      
ザラバ 16320円22銭(12月30日) 10398円61銭( 1月 9日)



2016年10月14日時点での各移動平均線(円未満切り捨て)

  5日移動平均線(下落中) 16871円  
 25日移動平均線(下落中) 16727円
  75日移動平均線(上昇中) 16482円


現在は世界景気減速と株安への不安があり、投資家心理は慎重です。
企業業績はまだら模様で銘柄間の格差は大きくなっています。
輸出株中心に円高が進行すれば業績下方修正もあります。
原油価格低下のリスクはOPECの生産減合意のニュースで遠のいていますが、
価格が高騰すればシェールの増産などもあり、警戒が必要です。
原油安が産油国の歳入欠陥を招き海外資産売却を加速させている点は注意ですが、
日本独自ならばエネルギー輸入大国の日本にはプラス要因です。
(ただしエネルギー価格低下での物価安は日本の目標のインフレ示現にはマイナス要因)

現在では日本株は需給(特に外国人売買)、原油価格、為替相場、
業績動向(特に個別株)が注目要因で、地政学リスクが相場のかく乱要因です。
米経済の動向と政策が一段と大切になりました。


今年1月は大発会から6日続落で大幅安と最悪のスタートのうえ、
昨年来安値を更新しました。
2月も昨年来安値を再び更新するなど下落の展開が続いていました。
3月は堅調に始まり、戻りを見せました。
4月は初日から大幅安で始まり、軟調でしたが、急速に切りかえして
プラスに転じていましたが、最終日に日銀の追加緩和見送りでひっくり返されました。
5月は下げて始まりましたが、プラスに転じました。
6月は大幅安でした。
7月は戻して始まり、ボックス下限の15000円に再び近づきましたが、
その後は反発して、大幅上昇で終了しました。
8月は軟調にスタートし、切り返して値動きが小さくなった後、イエレン講演後は
高くなりました。
9月は模様眺めの中で軟調で、盛り返す場面もありましたが、月間では下げました。
10月は堅調に始まりました。

どうしても直近の値動きの印象が強く、それに左右されるのがメンタルです。
リスクオン、リスクオフは投資主体のメンタルによる場合がかなりあります。

企業業績をはじめ、数々の分析がなされるでしょうが、
下がるから売る・売るから下がるの展開の原動力は人の恐怖と欲とのバランスの上に
立脚しているだけで、理論的分析が通用しない相場形成がなされます。
従って上がるから買う・買うから上がるの展開になった時も同様の可能性があります。

安値買いの人で昨年と今年の戻り過程で利食い売りを出したかたは現金ポジションが
高くなっている方もおられるでしょうし、買い余力は大きいので、
安くなるのを楽しみに待ちましょう。
短期の人は小幅の値ざや取りの買いか、上値追いが止まったら売りかで悩みそうです。
指数の空売りは日銀買いがあることを考えれば躊躇せざるを得ません。
典型的なバイ&ホールドの人は何もせずにホールドか利益確定でしょうが、
さらなるホールドか利食い売りかは投資方針次第と言えます。

投資家の行動は心理に左右されます。
株は安くなったら買い、高くなったら売ればいいと言いますが、
高いか安いかの基準はなんでしょう。
明確な基準があればそれに従って売買していることでしょう。
多くの投資家は理論ではなく、高くなりそう・安くなりそうという思い込み(感情)で
売買します。
もちろん自由ですが、安くなったら買い、高くなったら売りという基準をもって
売買していないことは明確です。

現在はトレンドフォローが主流です(もちろん一つの有力な手法です)が、
これはある程度上がったら買い、ある程度下がったら売りという手法で、
安いところを買い、高いところを売る事とは違う方法です。
トレンドフォロワーならば15000円~17500円の
ボックスの中の動きと考えれば様子見になっても不思議ではありませんし、
それが売買高や売買代金の低迷の原因ともいえます。
本格出動は17500円突破からとの見方もあります。
売買高、売買代金が増加するかに注目です。

外国からのニュースや要人の発言に一喜一憂させられる可能性は依然あります。
相場変動の原動力の4大要因(外国人売買と原油価格と為替と企業業績)には注目です。
地政学リスク関連ニュースからは目が離せません。

個別ではボラティリティが大きいものもあり、1日の間に乱高下もあり得ますので、
デイトレーダーにはチャンスが大きい反面、ピンチを招くこともあるでしょう。
売り方、買い方、どちらにもチャンスがあるように見えます。
短期は利食い売りやカラ売りの売り方か、新規買いに二分されるかもしれません。
中長期の投資家は利食い売りの誘惑との闘いでしょうか。

長期は利食いと持続のはざまで揺れ動くかもしれませんが、ここは辛抱でしょう。
超長期(2年以上)でも利益確定を考えるかもしれませんが、持続でしょう。
どこで利食いするか、持続するかなどの投資方針が大切になります。

米景気は回復途上にありますので、米株高は支援要因です。
当面は米株と原油と為替の行方が関心のまとで、海外からのニュースから
目が離せません。
日本株は外国人の売買動向と、売買高や売買代金が増加するかが注目です。
個別株勝負は当然ありでしょうが、ボラが大きいので指数売買もありです。
と言うより現在指数売買は非常に活発です。(代表は1570)
インデックス投資家は淡々と買い続けるでしょう。

最大のキーポイントは、自分自身の欲と恐怖の葛藤の中での折り合いをつける
自分自身との戦いです。

と同時に投資スタイルを確立できているか、それに応じた売買を冷静に行えるかを
試される期間が続きそうです。


もちろん投資は自己責任でお願いします。



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コメント 2

サンフランシスコ人

「個別ではボラティリティが大きいものもあり、1日の間に乱高下もあり得ます....」

今月の米国株はボラティリティが大きすぎます....たった一時間で乱下したのもあります....


by サンフランシスコ人 (2016-10-16 03:20) 

renbajinharuhi

そのようなこともたまにあります。
参加するのも自由ですが、ずっと市場を見ていなければ何もなかったのと同じです。(時間の違い=1分単位か、1時間単位か、1日単位か、1週間単位か、1か月単位か、1年単位か)
by renbajinharuhi (2016-10-17 05:32) 

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